整形外科勉強会 講師 『足関節の評価法とアプローチ』
2ヶ月に一回講師を務める整形外科の勉強会でした。
今回のテーマは『足関節』
評価法とアプローチを伝えました。
足関節といえば・・・。
都内千代田区のクリニック内で診察室にて施術をしている
のですが、そこに某大学のサッカー部の選手が来てまして
『捻挫をしました』と言って、RICE処置だけしてました。
RICE処置とは
R:Rest 安静
I:Icing 冷却
C:Compression 圧迫
E:Elevation 挙上
なんですが、
いわゆる捻挫は、靭帯損傷だけではなく
関節の位置関係がズレているケースが多々あります。
この位置関係を修正せずにRICEだけしいていると
なかなか腫れが引かない。。。といったことになります。
初期に腫れがあると
その後の経過の中で
関節の袋(関節包)の短縮や
関節包内運動の不全(関節の動きがスムーズじゃなくなる)
など様々な問題は起こりえますが
これらの問題に加えて関節の位置関係を整えてあげないと
いけません。
水が溜まるといえば
お膝でよく言われるこの表現聞いたことありませんか?
『水を抜いたらクセになるから・・・。』
そもそも水ってなんなんでしょう?
イメージは消防隊です。
一回チビてしまった軟骨は戻らない。。。
進行すれば『人工膝関節置換術』の手術を
しなくてはなりません。
なのでこの軟骨くんを守るのが重要課題なんです。
そこで、軟骨と軟骨がゴッチンこすると
消防隊が出動して関節内に水をためるのです。
その水圧により関節間を離開して負担を軽減するのです。
水がたまると、関節は動かしにくいし痛い。
でもそれは軟骨を守る自己防衛反応なんです。
そもそもなぜ軟骨がゴッチンこするか・・・。
関節をまたぐ筋肉が短縮・緊張している。
関節の位置関係が不全で一定箇所に負担がかかっている
捻挫などの急激な傷害によって負担がかかる
などがあります。
『水を抜いたらクセになる』
軟骨がゴッチンこする原因を絶たずに水を抜いたら
また、消防隊が出動しますよね。。。
つまり、水がたまる原因を絶たずに水を抜くから
またたまる。繰り返すんです。
原因を絶てば自然と消防隊は帰っていきます。
話が長くなりましたが、
都内診察室に来た某サッカー選手
なかなか腫れが引かない足関節
施術後の腫れが軽減した足関節
血管の出かたなど見ていただくと一目瞭然ですよね。
関節包の短縮
関節包内運動の不全
関節適合不全
これらを改善せずに
冷やしたり、電気をあてたり、マッサージしたとしても
なかなか結果が出ません。
評価する力とそれに応じたアプローチ
しっかりと伝えていきたいと思います。
姿勢クリエイター®
花岡 正敬